中村祐哉ありがとう。/時を止め、僕の時間を動かしてくれた偉大なサッカー選手【京都サンガ】
■引退
寝る前に引退と聞いて飛び起きた。
京都サンガにもいてくれた選手。通称ペンタ。なぜペンタかは不明。JFLから引き抜いたけど、結果は出せなかった。それでも好きな選手だ。
ご無沙汰してます。昨季を持ちまして引退することとなりました。プロの世界は厳しく苦い思い出が多かったですが、振り返ればそれがとても楽しかったです。
今まで応援していただきましたファン、サポーターの方々には感謝の思いしかありません。本当にありがとうございました!!
— 中村祐哉 (@nakamu_ra30) 2015, 3月 18
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■印象に残った試合
2013年、J2リーグ 第1節 ガンバ大阪vs京都サンガF.C.
場所は万博。あのガンバ大阪が降格してきての関西ダービー。相手には日本代表の遠藤、今野すごい顔ぶれ。
ガンバ3-3京都
[得点]
前半24分 京都 安藤淳
後半15分 G大 阿部浩之
後半17分 G大 レアンドロ(PK)
後半36分 京都 山瀬功治
後半45分 G大 遠藤保仁(PK)
ハイライトはニコ動で。注目のシーンは2:25くらいから
試合は打ち合いとなる。(ガヤさんは全くガヤらなかった。なんて日だ!)
この試合、途中出場となったMF中村選手(以後中村)。彼は大木サッカーにアクセントをつける役割を期待されていた。仕掛けることが得意。そしてこの試合でも違いを見せてくれた。
2-2で迎えた後半ロスタイム。中盤でボールを持った中村。前には高く設定されたガンバDFライン。右前方を走る京都FW久保。久保は斜めに走り込む。前を向く中村。
そして・・・
そしてである。
中村は時間を止める。
中村はガンバ遠藤のプレスをかわし、早すぎず、遅すぎず、久保にだけ合うパスを蹴ったのだ。
この瞬間僕の時間は止まった。
ガンバのDFの時間も止まっただろう。そして中村と久保の時間だけが動いていた。
二人にだけスペースが見えていたのだ。
もしくはトライアングルの間が見えていたのだろうか・・・。
中村には何が見えていたのだろう。
そして久保が決め逆転したのである。
さてこの試合、結局はガンバが追いつき3-3の引き分けとなった。しかし京都サンガにとっては、昇格という二文字が見えたのである。
■この試合の意味
この先の文章は僕の人生の話。
この当時の僕は本当にどん底だった。何もしたくなくてほとんど引きこもりに近い状態だった。なので万博にも行けず、家で開幕戦を見ていた。そして・・・そして・・・この中村のプレーである。本当に興奮した。震えた。感動した。そして僕は頑張って自分の人生が回り始めた。時間が動き出したのである。
中村はあの試合で時を止め、僕の時間を動かした。
あの1ゲーム、あのゴール、あの一瞬を見ただけで生きていける。昇格はしなかったが僕にとって人生の変わり目だったと思う。その意味も込めて中村選手には感謝を伝えたい。ただただありがとう。私なんかが言うのもあれですし、凡庸な言葉しか思い浮かばないのですが、第二の人生も応援しております。
■参考記事
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