■試合の終わらせ方■

試合と人生を上手く終わらせたい。サッカーは人生である。サッカー3割、将棋3割、仏教3割、人生10割。totoと京都サンガ

電王戦で私たちが学ぶべきこと

第三回電王戦は1勝4敗で去年に続き人間側の負け越しとなった。人間側は去年よりも実績あるメンバーで挑んだが、それでも及ばなかった。今年の電王戦でプロの誰しもが認めたのが、どのソフトも去年より強くなっているということ。「コンピュータは人間を追い越し、急速に離れていく」と言われる現在、将棋においてコンピュータは人を追い越しかけているのかもしれない。それは日々の生活にも同じことがいる。私たちは、コンピュータに勝てないのか。人とコンピュータ。コンピュータと人。そしてこれから私たちの生活はどうなっていくのだろうか。


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機械と人間

近年のコンピュータの発展は著しく、私たちの生活、仕事においてコンピュータは欠かせないものとなった。近代の歴史は、科学の歴史と言っても過言ではない。料理、洗濯、車など生活一つをとっても暮らしが楽になったことは疑いようもない。しかしその反面、産業革命以来、人々の仕事は機械に奪われてきたともいえる。最初は製糸業界から始まり、船に積み荷を運ぶ仕事はコンテナとクレーンの仕事になった。現在、グーグルは自動運転できる車を開発している。SFの世界と思われるかもしれないが、これがもし実用化されればトラックやタクシーの運転手は廃業である。コンピュータも例外ではなく、株式売買にプログラミングやアルゴリズムといったものは不可欠である。生活が楽になることを追及していたはずが、まるで自分の首を絞めているかのようである。

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変化しよう

人間は簡単には変わらない。変わらなければいけないと思っていても変わらないのが人間である。どうすれば変わるのか。それは経験することである。電王戦で棋士は、みせてくれた。強いものの存在に立ち向かい、自分の成長につなげることを。そして、コンピュータの強さと進化の速さを。故米長邦雄永世棋聖が電王戦で望んだことは、最終的な勝利者が視聴者であることである。私たちは、棋士達のコンピュータに「負けました」と敗北を認めることをみた。棋士のプライドの高さと賢さは故米長永世棋聖の「兄たちは頭が悪いので東大に行った。私は頭がいいので棋士になった」という名言からもわかる。その棋士が、である。私たち人間は、この電王戦で何を学ぶのか。それは、コンピュータの強さを認めて、受け入れて、そのうえで自分を変化させていくことである。

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